美肌は一日にしてならず
先日、11月12日「いい皮膚(ひふ)の日」ということで、
美肌都道府県ランキングが化粧品メーカーさんから発表されました。
地域による気象条件の違いがランキングに影響しているようです。
これからの季節は、乾燥した空気によるお肌トラブルが出てきやすくなります。
肌の状態を改善したい時、
スキンケアに美容液や特別なクリームを
取り入れることがありますが、
洗顔などベースのスキンケアがあってからこその
スペシャルケア。
食事も美肌効果をうたう
サプリメントやドリンクに目が行きがちですが、
肌の調子を整えるためには、
特別に何かをプラスするよりも
日常の食生活を整えることが先決です。
偏った食事をしていると、肌の材料が足りなくなり、
健康な肌作りからは遠ざかってしまいます。
また便秘になりやすく、
排出されない毒素が内で吸収され全身をめぐり、肌を老化させ、
せっかく摂った栄養素の吸収率も低下してしまいます。
肌作りにおける栄養素の役割
〈炭水化物〉
主要なエネルギー源になります。
エネルギー源というと直接肌作りに関係ないように聞こえるかもしれませんが、
炭水化物が不足すると、
肌や筋肉の主原料となるはずのタンパク質が
エネルギー源に使われてしまい、材料不足になります。
また「糖質」と「食物繊維」の総称で、腸内細菌である善玉菌のごちそうになり、
とくに食物繊維は排便を促してくれるため腸内環境を整える役割があります。
腸内環境を整えることは、栄養素を吸収する力、有害物質を排泄する力を高めます。
〈脂質〉
肌の水分を保つセラミドは必須脂肪酸が原材料です。
また女性らしい肌・身体を作るホルモンは脂質の中のコレステロールが材料になるため、
過剰に摂取すると健康を害しますが、少なすぎてもよくありません。
質にこだわって摂ることが大切です。
また脂溶性ビタミンの吸収を促すため、抗酸化作用のある栄養素の吸収を高めます。
〈タンパク質〉
表情筋、天然保湿因子、
ハリと弾力を支えるコラーゲンやエラスチンなど、肌の基本の材料です。
肌に限らず、内臓、血液など全身の構成材料となります。
不足すると肌の構成材料が足りず弾力や潤いが失われてしまいます。
〈ビタミン〉
炭水化物、脂質、タンパク質が
体内で使われる時のサポート役です。
また血行を促し、クマやくすみを改善します。
不足すると、それらの栄養素がうまく使われなくなってしまいます。
強い抗酸化力をもつものもあり、
肌作りや老化予防には欠かせません。
〈ミネラル〉
ビタミン同様、栄養素が体内で使われる時のサポート役です。
またホルモンや血液の合成にも関わります。
ホルモンバランスは肌への影響が大きく、
不足するとホルモンバランスの乱れだけでなく、貧血にもなりやすく 、
血行不良でクマやくすみの原因になってしまいます。
栄養素を吸収するために特に高めたい身体の力
せっかくバランスの取れた食事を摂っても、
「吸収力」
食べものから摂った栄養素を吸収しやすい身体
「排泄力」
老廃物など不要なものを外に出す
この二つの力が弱いと肌の改善にはつながりません。
これらの力を高めるにはどうしたらいいのか?
それはまず「腸内環境を整える」ことです。
特に食物繊維や植物性の発酵食品を摂ることは効果的で、
弊社では食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富な雑穀、
美肌成分も含む発酵食品を用意しております。
お客様のお悩みにあった食生活・食材の提案をさせていただきます。
お気軽にご相談くださいませ。
担当:Mari
<参考文献>
山本未奈子 「美人になる食べ方」 幻冬舎 2011年
小林弘幸 「これ」だけ意識すればきれいになる。自律神経美人をつくる126の習慣」 幻冬舎 2012年
高瀬聡子 細川モモ 「いちばんわかるスキンケアの教科書」 講談社 2014年
美肌県グランプリ2014 株式会社ポーラ
http://www.pola.co.jp/special/bihadaken/ 2014年11月16日