自家製ライスミルクの注意点
“第三のミルク”として注目されている「ライスミルク 」。
自分で気軽に作ることができる「ライスミルク」ですが、
自家製で注意しなくてはいけないことがあります。
残留農薬=品質
ライスミルクは「玄米」を使います。
玄米のもみ殻には、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養価が含まれています。
その反面、残留農薬がたまるのも、もみ殻です。
ライスミルクを作るときに限らず、
玄米を選ぶときは農薬や栽培方法なども含めて選ぶ必要がありますね。
食中毒菌・カビ・虫=衛生管理
ライスミルクは、非加熱のお米を使って作るのが一般的なよう。
自宅でのお米の保存は、適切な方法ですか?
流通経路はもちろんですが、自宅での保存方法なども
衛生管理が徹底されていないと危険ですね。
また、作ったライスミルクを何日も保存するのは危険。
作ったらすぐに使うようにしましょう。
でんぷんと消化
お米に含まれるデンプンは、生の状態と加熱後では変わります。
生の状態では「ベータ(β)デンプン」、
加熱すると「アルファ(α)デンプン=糊化」になります。
βデンプンは、生では水に溶けず消化しにくいため、
通常、お米を生で召し上がることはほとんどありません。
それに対して、水と加熱によりαデンプンに変わるため(糊化)、
体内で消化されやすくなります。
家で作るライスミルクは、非加熱のお米を使うということはβデンプンですので、
消化がされにくいと考えられます。
もともと胃や腸の状態が悪い方や
病気の方、激しいスポーツをされている方、
小さなお子様、お年寄りの方などは注意が必要ですね。
情報選択はメリット・デメリットを冷静に判断すること
市販のライスミルクは、しっかり衛生管理がされているとともに、
お米の甘さ=αデンプンを生かすために発酵するなど、
商品開発に工夫を重ねています。
以前、私もブログにて自分で作ってみたものをご紹介しましたが、
市販のものとは味も風味も異なり、正直おいしくはありませんでした・・・苦笑
メリットだけを見て判断するのではなく、
さまざまな視点を持ちながら情報を選択し、
日々の生活に「継続できること」を取り入れていきたいですね。
パーソナル管理栄養士 三城は、
目的・ライフスタイル・体質に合わせた
継続可能なご提案をいたします。
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担当:三城