美肌は一日にしてならず～ビタミン、ミネラル編～
一月は行く、二月は逃げる、三月は去るといわれるように、
あっという間に春が訪れそうです。
暖かくなるとお出かけする機会が増え、紫外線などによるお肌への影響が気になります。
前回は、お肌を作る材料になる三大栄養素についてお話しました。
三大栄養素はビタミン・ミネラルが補酵素として働くことで、
エネルギーやお肌の成分になります。
そこで今回は、ビタミン・ミネラルについてお話します。
お肌のトラブル解消に不可欠なビタミン
お肌作りに必要なビタミンには、おもに3つの役割があります。
①三大栄養素が代謝するときのサポート役
②t抗酸化作用
③皮膚の強化
美肌作りのために積極的に摂りたいビタミンについてご紹介します。
ビタミンB群
お肌の構成成分として重要な
タンパク質は摂取したあと、
体内でアミノ酸に分解されます。
アミノ酸がお肌の構成成分に合成される時に
ビタミンB6がサポートします。
ビタミンB2は脂質の代謝に関わり、
ニキビやオイリー肌の予防、改善に働きます。
?多く含まれる食品 ： 豚肉、大豆製品、雑穀、青魚、うなぎ
ビタミンC
皮膚をふっくらさせる
コラーゲンの合成に関わります。
また鉄の吸収を助けるので、
鉄と一緒に摂ることで貧血の予防・改善にも役立ちます。
抗酸化作用が強く、
シミ・シワ・ソバカスなどの原因になる
活性酸素を除去する働きがあります。
?多く含まれる食品 ： 柑橘類、イチゴ、キウイ、芋類
ビタミンA
化粧品成分に｢レチノール｣として含まれ、
お肌にハリをもたらす効果が期待されています。
抗酸化作用を持つため、
体内では活性酸素を除去する働きがあります。
皮膚や粘膜の材料にも使われ、
お肌を強くして乾燥を防ぎます。
?多く含まれる食品：緑黄色野菜、レバー、うなぎ
ビタミンE
｢若返りのビタミン｣と言われるほど、高い抗酸化作用を持ち、
シミ・シワ・ソバカスなど老化の原因になる
身体の中のサビを予防する働きがあります。
また血行を促進する働きから、
血色の良い顔色を導きます。
?多く含まれる食品：ナッツ類、ごま、かぼちゃ
美肌づくりのために必要なミネラルの鉄と亜鉛
美肌を目指すうえで、意識してとりたいミネラルが「鉄」と「亜鉛」です。
鉄（Fe）
目の下のクマができる原因のひとつに「貧血」があります。
貧血になると全身の細胞に酸素が運ばれず、
細胞の代謝が下がり、
肌のくすみやクマに繋がってしまいます。
貧血を改善する栄養素と言えば、
鉄分のイメージがありますが、
酸素を運ぶヘモグロビンは鉄とタンパク質から出来ているので、
タンパク質と摂ることが大切です。
とくに植物性の食品から摂る場合、鉄の吸収率を高めるために、
ビタミンCも一緒に摂るとよいでしょう。
?鉄を多く含む食品 ： レバー、牛肉、大豆製品、ほうれん草、小松菜、ひじき
亜鉛（Zn）
肌のオーバーターンを促す亜鉛は、体内の多くの酵素成分になっています。
つまりお肌のターンオーバーを促し、コラーゲンなどお肌成分の合成を活発にします。
ビタミンCと一緒に摂ると効果的です。
?亜鉛を多く含む食品 ： 亜鉛 牡蠣、貝類、牛肉、レバー
ビタミン・ミネラルの中でも、特に美肌づくりに欠かせないものを取り上げました。
美肌づくりのためにはまず、体調を整えることが大切です。
どの栄養素も単独で働く訳ではなく、他の栄養素とサポートし合いながら体内で働きます。
一つの栄養素をサプリメントなどで積極的に摂るよりも、
食事からいくつもの栄養素を一緒に摂ったほうが効果的です。
栄養バランスの整った食事を用意するために
｢何品も用意しなければいけないの？｣
｢忙しくて食事の用意に時間がかけられない｣
など、大変に感じてしまいますが、コツさえつかめば難しくありません。
私たちは、お客様のライフスタイルにあった「食事のコツ」をお伝えしています。
担当：Mari
＜参考文献＞
美人になる食べ方 山本未奈子 幻冬舎 2011年
いちばんわかるスキンケアの教科書 高瀬聡子 細川モモ 講談社 2014年
＜Mari管理栄養士 執筆コラム＞
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