美肌は一日にしてならず~酸化と糖化①~
お肌に影響を与えてしまう「酸化」と「糖化」。どちらもお肌の老化を促進させてしまいます。
今回は「酸化」にフォーカスしてお伝えします。
酸化とは…?
私たちが呼吸をする時に酸素は不可欠ですが、
紫外線、喫煙、ストレス、便秘、
偏った食生活などをきっかけに
活性酸素に変わってしまうことがあります。
この活性酸素が細胞にダメージを与え、
錆びさせてしまいます。
また細胞の生まれ変わりを促すための
酵素の働きを邪魔してしまいます。
その結果、
お肌にシミ・シワ・たるみが
見られるようになってしまいます。
酸化の要因
紫外線を浴びることは、バリア機能を破壊しメラニンの生成を促進させるだけでなく、
活性酸素を発生させてしまいます。
偏った食生活や便秘、喫煙も活性酸素を発生させる原因になります。
最近、身体に良いといわれる油がたくさん売られていますが、
もともと油は酸化しやすいため、どんなに成分が良くても、
長期間置いていれば酸化は進んでしまいます。
スナック菓子やインスタントの麺の油も同様です。
活性酸素の発生をゼロにすることは難しいですが、
食生活に気を配ることで酸化を食い止めることができます。
酸化を防ぐ食生活
油の酸化を防ぐ
質にこだわることも大切ですが、保存方法を間違うと劣化してしまいます。
油は空気・光・熱が大敵。
密封して暗くて涼しい場所に保存しましょう。
一度使った油は傷みやすくなっています。
揚げ油はそのまま鍋に置いたままにせず、
冷めたらすぐに保存容器に入れ替えて、早めに使い切りましょう。
また、使用頻度・量が少ない場合は、
大容量の油ではなく小ボトルのものを選び、
新しいうちに使い切るようにしましょう。
抗酸化作用を持つ食材を取り入れる
ビタミンA・C・Eや
(多く含む食材については「美肌は一日にしてならず~ビタミン、ミネラル編~」をご参照ください)
第7の栄養素と言われる「フィトケミカル」は抗酸化作用を持っています。
「フィトケミカル」とは野菜、果物、きのこ類、海藻など
植物性食品に含まれる鮮やかな色、香り、渋みなどのことです。
抗酸化作用を食事に取り入れるコツ
①ご飯に黒米、赤米など色素の濃い雑穀をプラスする
②食材を選ぶときに同じ色の食材が重ならないよう彩りを意識する
例…キャベツ・レタスなど淡色野菜のサラダの場合、
メインの付け合わせに異なる色の野菜やきのこ類を選ぶ、
汁物の具材は青菜や南瓜などの緑黄色野菜を選ぶなど
③旬の食材を取り入れる
④ごま、生姜、大葉など香りのあるものをプラスする
和え物、ドレッシング、麺類や奴豆腐の薬味、味ご飯など
⑤脂っこいものを食べる時は柑橘類や大葉を添える
⑥汁物の具材は複数組み合わせる
例…淡色野菜+緑黄色野菜、野菜+きのこ、豆腐+海藻やきのこなど
⑦デザートに果物を摂る
特に旬の物を選ぶ
ちょっとした工夫で酸化から身を守る食事になります。
できることから取り入れてみましょう。
次回(5/13)は「糖化」についてお伝えします。
食事を選ぶ環境はライフスタイルによって異なります。
弊社では一人一人のライフスタイルにあった食生活のご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
担当:Mari
<参考文献>
高瀬聡子,細川モモ「いちばんわかるスキンケアの教科書」講談社(2014)
高橋 弘,「ドクター高橋の「ファイトケミカル」病気を治すいのちのレシピ」
主婦と生活社(2014)
<Mari執筆コラム>