秋には「腎」を助けて、むくみを改善!
朝晩、ずいぶん涼しくなってきましたね。
猛暑だった夏を乗り越え、過ごしやすくなりますが、体も秋モードへと変換する時期で、その分、体にも負担がかかり様々な不調が出てきやすい時期だとも言われています。お出かけも楽しくなる秋を健康で美しく過ごすために、秋不調の原因と改善策をお教えします。
秋は腎臓がフル稼働
身体の老廃物や毒素を外に出すのは、汗や尿、便などがその役割を担っています。夏は主に汗として体の老廃物や毒素を外に出していますが、秋は、気温も下がり汗をかきづらくなるため、尿をメインとして排泄していきます。つまり、これまでの季節よりも腎臓の働きが活発になり、負担がかかると言われています。
さらには腎の働きが追い付かず、老廃物の排出が滞って体内にとどまりやすくなってしまいます。
腎臓の主な役割
1.老廃物を体から追い出す
血液をろ過して、老廃物や塩分を尿として体外に排出します。
2.水分の調節
尿の濃さや量を調節して、体内の水分量を一定に保っています。
3.血圧の調節
過剰なナトリウムを排出し血圧の調節を助けています。
その他、ホルモンの生成、血中の酸・アルカリの調整など
「食欲の秋」の正体は、腎の疲れ?
実りの秋といわれ、食物も収穫の季節。食欲が秋に増進するのにも、実は腎臓が影響しているといわれています。
フル活動している腎臓でも処理しきれなかった尿中の酸は、胃にまわされ胃酸となり、食物の消化を盛んにおこなうようになります。胃酸の分泌が盛んになると、消化にかかる時間も短縮されるため「よくお腹が空く」ことにつながるといわれています。
おいしいものの誘惑が多い季節ですが、秋太りにつながらないように気を付けましょう。
「むくみ」の秘密
美脚が遠のいてしまう‘むくみ’も、実は秋に起こりやすいんです。
むくみは、足(特にふくらはふぎ)の筋肉がかたくなることで、血流が滞り発生します。
同時に秋の腎臓疲れのため、
体の余分な水分も滞りむくみにつながります。
また、血流や細胞の代謝が悪くなることで冷えにもつながるため、
よりむくみやすくなってしまいます。
食事で腎臓をケア
秋に採れる食材には、腎臓の働きを助け、むくみ解消に役立つ食べ物がたくさんあります。また、調味料になるお酢は、おかずにちょいかけでプラスαするのがおススメです。
●ごぼう
・水分排泄を助けるイヌリンという成分や、利尿作用のあるカリウムも豊富!
・むくみにつながりやすい冷えを改善するサポニンという成分も多い。
●ブロッコリー、しいたけ、納豆、れんこん、さといも
・水分の代謝をよい状態に保つ
・むくみの予防になるビタミンB群を多く含む
・なかでも、しいたけ、さといも、れんこんには利尿作用があり、むくみ改善によいとされるカリウムも多く含まれている
●酢
・水分代謝に関与している
・体内を「弱アルカリ性」に保ち腎の働きを助ける
?おすすめレシピ? ごぼうとかつおのピリ辛煮
温め効果のある唐辛子がスムーズな水分代謝を助けます。
<材料(4人分)>
・ごぼう 1本
・かつお(刺身用) 1さく(200g)
・塩・こしょう 各少々
★水 大さじ3
★砂糖、しょうゆ 各大さじ2
★赤唐辛子(輪切り) 1本
・ごま油 大さじ1
<作り方>
①ごぼうは包丁の背で皮をこそげ、3~4cm長さのななめ切に。かつおは7~8㎜の厚さに切り、塩・こしょうをふる。
②フライパンにごま油を熱してごぼうを加え、2~3分炒める。ごぼうをはしによせ、かつおを加えて両面に焼き色をつけ、★を加えて汁けがなくなるまで煮る。
担当管理栄養士:Aki
<参考文献>
・春&秋は抜け毛シーズン!女性の髪の毛が抜ける季節への対策7つ,マーミー,
http://moomii.jp/lifestyle/nukege-kamicare.html(2016.9.26閲覧)
・大友育美「おくすり常備菜」株式会社ワニブックス(2015)
<Aki執筆コラム>