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偏った食事の原因は食べ物のフォーカスの違いにあった!?

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健康情報は日々メディアで報道されております。「新成分を発見!〇〇を食べれば体はよくなる!」「〇〇ダイエットで何キロ痩せた!」など、多くの食材・食品が取り上げられますね。一つの食材・食品が注目されるとたちまちスーパーからその物が消えるということもあります。情報に流されてばかりいて、逆に食事が偏ってしまい、効果が出ていないということはありませんか?
 
今回は食べ物のフォーカスの違いについてお話していきたいと思います。
 

○○ダイエットの裏側

ダイエッターなら一度はしたことはある○○ダイエット。あなたは成功しましたか?
朝バナナダイエットを例に上げたいと思います。バナナは適度なカロリー・栄養素・食物繊維を含んでおり、朝食にバナナだけ食べれば痩せるというものです。1日を通して総カロリーが減るので体重が落ちます。しかし、朝食にバナナだけ食べれば昼食・夕食となんでも食べていいという事ではむしろ太ってしまいます。また1日の総カロリーが落ちすぎていても痩せてはリバウンドを繰り返します。バナナを朝食に3本4本と食べていては果物の摂り過ぎとなります。
○○ダイエットは食事を偏らせてしまう1つの原因となり、誤って行うと体調不良をきたすことになります。
 
 

食べ物には一長一短がある

食べ物には全て一長一短があります。この食材を摂取していれば大丈夫だと思っていませんか?それは大きな間違いで、1つの食材だけでは健康にはなれません
例えば、貧血に良いと言って、レバーをたくさん食べる。骨にいいといって、牛乳を水がわりのようにたくさん飲む。といったように、確かにレバーには鉄分、牛乳にはカルシウムを多く含みます。しかし、鉄分・カルシウムばかりに気を取られていると、ほかの栄養素のことを忘れてしますのです。
レバーや牛乳には脂肪分を多く含みます。過剰摂取は肥満を招きます。また、レバーのビタミンAの過剰摂取で、妊娠している方には奇形児の可能性もあるのです。サプリメントなどと併用されている方は特に注意が必要です。
 
 

食べ合わせが大事

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栄養素には大きく5大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)があります。ご飯だけだと炭水化物を摂ることになりますが、白いご飯だけでは生きていけません。肉魚のたんぱく質だけでも生きていくことはできません。
 
食材そのものは、見た目が異なるように、含まれる栄養成分にも様々な特徴があります。少量でも食材どうしの組み合わせを増やせば、体の中では相乗効果が生まれます。この5つの栄養素を摂取できるように食事を選ばれるととても良くなるかと思います。一番イメージしやすいのは一汁三菜です。ご飯・メイン・小鉢があれば5つの栄養素は含まれてきます
 
1つの食材や栄養素だけにフォーカスを当てすぎると、それしか見ることができなくなってしまいます。それさえ摂ればいいということではなく、それを1つの選択肢として考え、ほかの食材と合わせて色々摂られるといいかと思います。流行にのるときは、その物自体のいい面も悪い面も考慮していきましょう。 
 
担当管理栄養士:大嶋浩俊
 
 
参考文献             
・白鳥早奈英 もっとからだにおいしい野菜の便利帳 高橋書店 (2013)
・中村丁次 栄養の基本がわかる図解辞典 成美堂出版 (2010)
 
 
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